「柱」と「梁」の出ない工法によって解放感や採光性を出そう!

「アウトフレーム工法」は、柱がなくなる

リビングは、中古マンションを選ぶ際に一番初めに注目する場所ではないでしょうか。
部屋の隅に柱が出っ張っている新築マンションは
最近ではほとんど見かけないでしょう。

これは、「アウトフレーム工法」という手法で
柱をバルコニーや外廊下に出すことによって
部屋の中をすっきりと広くしているのです。

10年ほど前からアウトフレーム工法が広がり始めました。
同じ工法を採用している物件も中古マンションにあると思います。

この工法は歴史が浅いので、耐久性があるかないかの判断は
これから先になると思いますが、部屋が使いやすいという面では
これから注目されるでしょう。

広くて明るい部屋にも欠点がある

「ハイサッシ」は天井から窓を切ってくれるので
新築マンションのリビングでは不可欠なものになっています。

「逆梁工法」という方法で、梁を床スラブの下ではなく、
上に通すことで可能になりました。
大きな窓を切れるようになったのは、天井の梁が出っ張っているのを
階上の住戸のバルコニーに移動したためです。

優れている点として採光性があげられます。
しかし、欠点をあげるとしたら日が当たりすぎてカーペットがやけたり、
天井が高くなったために冬に部屋がなかなか暖まらないという点でしょう。

人気のある間取りは、横長のリビングとして
バルコニー側全面にしたものがあげられます。

しかし、他の部屋があんどん部屋(採光性の悪い部屋)になっていないか
注意しましょう。

リビングで過ごす時間が長いのか優先順位として
低いのか検討してみましょう。

住み心地に大きく影響する遮音性!「床のつくり」には要注意

コンクリートの厚みがポイントになる

マンションでは音の問題が一番の問題になっています。
最近ではフローリング仕上げが増えたため特に問題でしょう。

防音には床・天井・壁のコンクリートが非常に重要な役割となっています。

階上からの音は最大の不安要素でしょう。音には2種類あります。
「ズドン」という「重量床衝撃音」、これは人が歩いたり子供が飛び跳ねたりするときの音です。

また、「カチン」という「軽量床衝撃音」、
これはイスを引いたりスプーンを落とした時の音です。
伝わり方は床スラブのコンクリートの厚みで全然違ってくるのです。

最近のマンションは遮音性を高めるために床スラブの厚みを200ミリくらいにしています。
しかし、20年前くらいの物件では通常150ミリくらいです。

他にも注目するべき点はフローリングの構造

マンションの床は二重床や遮音フローリングにして防音を防いでいます。

二重床は床スラブとフローリングの間に支持脚を立てて空間を作っています。
これは軽音床衝撃音に効果がありますが
時に、家具の置き方で脚を増やして荷重を分散させなければいけません。

手軽でコストのかからない遮音フローリングですが、
床スラブとフローリングの間に音を遮るクッション材をはさんでいるだけなので
歩いた時に床が沈む感覚があります。

見学するときにしっかりと確認しましょう。

ほとんどの管理組合はリフォームする際に床材や工法に配慮して
遮音等級を表すL値が45以下、もっと厳しい組合では40以下になるように設定しています。

一生住むならバリアフリーも物件選びのポイント

リフォームで可能なこと、不可能なこと

中古マンションを購入する際の理由として、
一生住むためという人も多いでしょう。

その場合、物件を選ぶ際にはバリアフリーも考慮してみましょう。

その際に、頭においておかなければいけないこととしては
購入してからリフォームで対応可能なもの、不可能なものがあるということです。

もしも、車イスを使用することになったら
住宅金融支援機構で定めている廊下の幅は780ミリ以上となっています。

実際には900ミリくらいないと色々と不自由になってきます。
構造壁に囲まれた狭い廊下はリフォームをして広げようとしてもできないのです。

天井が低い部屋の場合、床をかさ上げしてフルフラット化も可能ですが、
圧迫感が出てしまうこともしばしば。
しかし、スロープで対処できるので安心してください。

なんでもかんでもバリアフリーにしてしまうことは避けましょう

コストは別に考えて、比較的簡単にリフォームが可能なのは、
手すりを追加したり風呂場の浴槽の高さ調節、スイッチ類などの変更です。

しかし、先走りすぎのバリアフリー化は少々の危険が生じてきます。

平面な床ばかりでずっと家にいた場合、
いざ外出して段差だらけの道や階段を歩いたときに
苦痛に感じたり身体機能が衰退してしまうこともあります。

確認しなければならないのは、バリアフリーにした場合に
建物の構造に関係する部分で障壁になるところがないかという点です。

今の設備に執着する必要はないのです。

換気システムと建材がシックハウス対策での鍵となる

中古なら安心!は間違っている

シックハウス症候群は一度かかるとすぐには完治しないのです。
ホルムアルデヒドという建物に使用された接着剤に含まれているものが原因となっています。

中古ならホルムアルデヒドは時間が経過すると
揮発が終わるので大丈夫だろうということも言われていましたが、
現在は築後10年経過しても揮発が続行しているという物件も確認されているため、
中古なら大丈夫という考えは間違っているのです。

シックハウス症候群の原因の一つとして家具の接着剤もあげられます。

よって、気密性の高いマンションでは要注意しなければなりません。

「換気」と「建材」がポイント

2003年7月1日以降に建築確認申請がされた住宅には
建築基準法の改正により「24時間換気システム」が義務づけられました。

各部屋に給排気口があるかどうか、直径10センチくらいあるかどうかを
物件を見るときに確認しておきましょう。

また、自然素材のみを使用している場合は別ですが、
大半のマンションの主流は壁・天井はビニールクロス仕上げとなっています。
実はこの建材にも要注意しなければなりません。

JASによってホルムアルデヒド放散基準が建材には定められていて、
建材として使用できない「マーク表示なし」から、
使用面積に無制限に使用できる「F☆☆☆☆(エフ フォースター)」までの等級が
放散量によって決まっています。

現在は大半の建材はF☆☆☆☆になっていますが、
入居する際に中古マンションをリフォームする場合には、
使用する建材を業者に指定しておくといいでしょう。